黒井城跡地域活性化委員会
今回の丹波市支部のコーナーは、丹波市春日地域で活動する黒井城跡地域活性化委員会(吉住孝信委員長、委員21人)を紹介します。塚本文則(高校25回)さんと筆者(同)がメンバーに加わっています。2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放映決定をきっかけに地域を盛り上げようと2018年に結成。国指定史跡黒井城跡をアピールするために様々なイベントを仕掛けるなど住民主体で取り組んでいます。
黒井城は、戦国時代に織田信長の丹波攻めで、明智光秀軍と戦った荻野(赤井)直正の居城です。地域住民が中心になって発足した委員会は、ひと月に一度城跡登り口駐車場や登山道を整備し、より快適な環境で多くの人に山登りを楽しんでほしいと力を合わせています。
昨年11月3日には、兵主(ひょうず)神社特設舞台で上演された新作能「貂(てん)ノ皮」の企画に参画し、50人を超えるスタッフが能舞台を支えました。貂ノ皮は、黒井城にまつわる司馬遼太郎さんの歴史小説を題材に、能楽師の上田敦史さん(丹波市氷上町)が書き下ろしました。委員会のメンバーで作る黒井城甲冑隊が合戦の場面で登場、手作り甲冑を着用して切組稽古の成果を発揮しました。来年1月13日にも春日文化ホール(丹波市春日町黒井)で新作能の上演が計画されています。
吉住さんは、「エンゼルス大谷翔平選手ら大リーガーがホームランを打つと、兜を着てアピールするなど海外でも話題になっている。兜を身近に活用して楽しいアイデアを考えよう」と話し、海外旅行が趣味の塚本さんは「海外で能が上演される時はぜひ甲冑を披露したい」と意気込んでいました。
甲冑隊は3月21日に丹波篠山市が主催した「チャンバラ合戦丹波篠山の陣 集え!コスプレ武将たち」にも出演しました。この企画は篠山鳳鳴高校生の「コスプレで丹波篠山市を盛り上げようと」という提案が発端。私たちの同級生酒井隆明市長(高校25回)も甲冑姿で出迎えました。甲冑隊のメンバーは、丹波市、丹波篠山市、福知山市、亀岡市の4つの市の住民らで作る大丹波手づくり甲冑交流会(吉住孝信会長)にも加わり、それぞれの市のイベントに参加して交流を広げています。
活性化委員会では、関心のある方の入会を歓迎します。
臼井 学(高25回)