学校長あいさつ

 篠山鳳鳴同窓会のみなさまには、本校の教育活動の推進にご理解とご協力を賜り深く感謝申し上げます。
 篠山鳳鳴高等学校長として3年目を迎えました樋口一哉です。新1年生が3年生になる秋に150年の周年行事を開催する計画をしております。その歴史と伝統の重みを感じ、この令和の時代に求められる学校を意識しながら務めてまいります。
 今世の中は様々な改革が求められており、教育の分野も同様です。「主体的、対話的で深い学びの実現」「個別最適な学び」「協働的な学び」「教科横断的な学び」「文理融合」など、社会の変化に対応できる人材を育てる学校現場に求められることは計り知れません。そのような中、本校は今年度STEAM探究科を開設しました。「STEAMとは何か?」、それは単に理科、数学、芸術などを意味するものではありません。また、職業高校で行われているような産業、テクノロジーに直接関わる学びでもありません。世の中が便利になりすぎて「考える」「主体的に動く」機会が少なくなっている子どもたちに探究の手法のヒントを与えてくれる取り組みなのです。
 スーパーマーケットやコンビニエンスストアで何とかバーコード決済ができることで満足している私以上に、子どもたちにはもっとSociety 5.0 を探究してもらいたいと考えています。新学科が提供しようとしている授業は、学校全体にも様々な提案をしてくれるはずです。さらに、各教科の授業の大切さを実感して、学習に対するさらなる動機付けになれば言うことありません。
 本校は県立学校です。兵庫県や国の支援をいただきながら、未来に子どもを送り出す学校に何が求められて、何をしていくのか県教委と連携しながら進めているところです。以下に最近の事業、予定事業を紹介します。

・ 国事業 普通科改革支援事業(R5~R7)
・ 県事業 STEAM探究科(単位制)開設(R6)
・ 国事業 高等学校DX加速化推進事業(R6)
・ 県事業 長寿命化改修事業(R7~R8)校舎全面塗替、
      空調・トイレ改修等
・ 1年生全クラス 年次進行で単位制に移行(R7)

 本校のような伝統校だからこそ同窓生の協力が何よりも心強いです。新しい時代に向けて、生徒たちの高校生活がさらに有意義なものとなりますよう、教育活動に取組んでいきます。同窓会のみなさまにおかれましても、今後とも本校教育へのご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。