ごあいさつ

この度、河南秀和前会長のご推挙と役員皆様方の後ろ盾の中で、同窓会長に就任させていただきました。兵庫県最古の伝統を誇る県立高等学校の同窓会だけに、この任の重さを、今ずっしりと感じております。
振り返れば私が高校2年生の時、母校は創立100周年を迎えました。盛大に開かれようとする記念式典、ならびに諸事業に向けて、先輩方と共に数々の準備をしたことなど、鮮明な記憶として残っています。
昭和51(1976)年11月7日(日)、午前9時。記念式典に先立ち、記念講演会が開催されました。全校生が新しい大熊校舎の体育館に集まり、同窓会関係者、先生方、保護者の方々を含めると1300人を越える会場となりました。
壇上に登られたのは京都大学教授の河合隼雄先生でした。先生は、その折48才。すでに臨床心理学の世界的権威で、演題は「対話について」でありました。高校生という多感な時期、碩学のユーモアを交えたお話に、すっかり引き込まれていきました。それは心揺さぶられるような、人生の体験ではなかったかと、この年齢になり深く思いが巡ります。
私は、人から「あなたにとって同窓会とはなんですか」と問われると、即座に「心のふるさと」と答えることにしています。ふるさとには、野と山と川に田園風景、古い街並み、年中行事やお祭りと様々ありますが、さらに高校時代の友人と交わした言葉、汗を流した行事やスポーツで得たものは、それぞれの思い出の中に生き続けてきた、まさにふるさとと言えるものです。たとえば、違う土地で偶然同窓生に出会い、少し会話をするだけでも、ずっと昔のことが映像のように蘇り、懐かしさを感じるから不思議なのです。
コロナ禍で交流がままならぬ同窓会活動ですが、少しずつ従来の形を取り戻し、来年には「鳳鳴のつどい」なども状況を勘案し復活したいと思います。そして、令和8(2026)年には記念すべき150周年を、晴れやかに迎えることができればと夢みています。
最後になりましたが、母校の発展を祈念し、さらなる支援を皆様と共に続けてまいりたいと考えています。
- 会長
- 中西 薫(高30回)
- 副会長
- 山中 信彦(高26回)
- 副会長
- 井関 由里子(高32回)
- 副会長
- 堀 成志(高34回)
- 副会長
- 田中 義治(高38回)
- 副会長
- 谷掛 晴子(高38回)
- 副会長
- 榊原 謙介(高43回)
- 副会長
- 小倉 淳資(高37回)
- 阪神支部長
- 永井 哲郎(高19回)
- 洛鳳会会長
- 西垣 吉春(高17回)
- 関東支部長
- 鎌田 紀彦(高9回)
- 東海支部長
- 山中 和彦(高28回)
- 丹波市支部長
- 大江 幹雄(高22回)
- 会計監査
- 原田 豊彦(高28回)
- 会計監査
- 若宮 哲洋(高44回)
- 顧問
- 河合 迪雄(中58回)
- 顧問
- 畑 俊三(高13回)
- 顧問
- 熊谷 滿(高17回)
- 顧問
- 河南 秀和(高22回)
- 顧問
- 赤井 佳子(高15回)