昨年に続き、映画「森の学校」田園交響ホールで再々上映
河合雅雄先生(中56回)の著書「少年動物誌」を原作に、昭和10年代の丹波篠山を舞台に描いた映画「森の学校」が、再び全国の映画館で上映されています。2002年に公開されたこの映画は、故・三浦春馬さんが子役として活躍され、ファンのリクエストの力により、2020年12月から再上映されているのです。
DVD化や動画配信、テレビ放映はされておりません。西垣吉春監督(高17回)の「丹波篠山の雄大な自然や景色を大きな画面で見てほしい」という強いこだわりを貫いてこられた姿勢に、故郷を想う愛を感じます。
2021年に入ると、篠山観光案内所へ「映画で撮影された場所を訪問したい」との問い合わせが入るようになりました。映画の公式パンフレットや西垣監督からお借りした撮影当時の写真などを手がかりに、撮影場所を特定し、公式観光サイト「ぐるり!丹波篠山」へ掲載いたしました。すると、サイトの閲覧目的の35%は、映画関係の記事という大きな反響がありました。(大河ドラマ「麒麟がくる」で丹波攻めの放送時期でもありましたが、その記事閲覧は2.5%でした)現在も多くの問い合わせがあり、その反響の凄さを体感する毎日です。
映画「森の学校」がこんなにも多くの方に愛されるのは、三浦春馬さんという俳優の原石の輝きはもちろん、原作「少年動物誌」の素晴らしさにその訳があることは言うまでもありません。
原作本の中の、親が管理しなくても自然の生き物とのふれあいで心が成長していく子どもの姿に、子育ての本質を教えられます。またコロナ禍の中で人々は、丹波篠山の開放的な自然に、大いに癒されているのではないでしょうか。
この映画は、丹波篠山に住む我々にも多くの気づきを与えてくれます。昭和10年の丹波篠山という設定で撮影された作品ではありますが、今も変わらぬ風景が丹波篠山には多く残っています。私達はこの豊かな丹波篠山をこれからも大切に守っていかねばならないと強く思います。また子どもたちにも、映画「森の学校」を鑑賞してもらうことで、ふるさと丹波篠山の素晴らしさを再発見してほしいと願います。
追伸 2022年8月20日・21日/田園交響ホールにて映画「森の学校」上映会開催決定!
高34回 堀成志(丹波篠山観光協会 会長)