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「京都の六斎念仏」を見に来てください

 国指定重要無形民俗文化財「京都の六斎念仏」(於:高台寺)を見に来てください。

 京都東山の高台寺利生堂(りしょうどう)で、このところ毎年、11月の第一土曜日夕方から、京都の六斎念仏が奉納されています。
 六斎念仏は、平安時代の後期、疫病や末法思想の不安から、空也上人が人々を救うために始めたとされる鉢たたき念仏が起源とされています。手持ちの小さな太鼓を使い、太鼓で諸芸能を演じる事に特徴があります。千年以上にわたり継承されているあいだに、念仏六斎が薄れ、庶民に親しみやすい芸能六斎を主に演じるようになりました。現在、京都市では、14の保存団体が、伝統・文化の保存と継承に努めています。しかし、20年ぐらい前は、人口減少や生活スタイルの変化から、どの団体も後継者不足に悩んでいました。
 この状態を打破すべく、平成15年に「子ども六斎教室」が活動を始めてからは、女子が保存会の六斎練習に参加できるようになりました。そして、女子の目覚ましい活躍のおかげで、保存団体に入会する子どもも出てきています。つまり、後継者が育ちつつあるわけです。今年は、令和3年11月6日(土)午後5時半~7時、今一番子ども達が大活躍をする桂六斎の奉納があります。来年には、ユネスコ世界無形文化遺産登録をされる予定の京都の六斎念仏 芸能六斎です。是非とも、ご覧頂いてフアンになってください。私は長年、子ども六斎に係わって支援活動をライフワークにしています。

藤田加代(鳳高19回、京都市 在住)